特殊詐欺被害にある70代女性、金融機関の職員からの声かけも無視

職員が声かけも…「詐欺じゃない」と取引続ける 70代女性が1950万円特殊詐欺被害 (NBS長野放送) - Yahoo!ニュース

記事の要約:

  • 長野市の70代女性が、警察官や検事を名乗る男からの電話により、1950万円をだまし取られる特殊詐欺被害にあった。
  • 女性は、金融機関の職員から詐欺でないかと確認されたが、男から理由を偽るよう指示されていたため、指定された口座にお金を振り込んだ。
  • 長野市では27日にも、同様の手口で80代女性が約3500万円をだまし取られる被害があった。
  • 警察は、電話でお金の話があった場合は詐欺を疑い、一人で判断せず、家族や警察に相談するよう呼びかけている。

ブログ記事:

こんにちは、長野放送の記者です。今日は、最近長野市で発生した特殊詐欺の事件についてお伝えします。

特殊詐欺とは、警察官や検事、裁判所の職員などを名乗り、口座の不正利用や犯罪の関与などをでっちあげて、お金や貴金属などをだまし取る犯罪のことです。このような詐欺は、高齢者を狙って行われることが多く、被害額も大きいのが特徴です。

今月上旬、長野市の70代女性が、このような特殊詐欺にあってしまいました。女性は、自宅の電話やスマートフォンに、警察官や検事を名乗る男から「犯人を捕まえて捜査をしたら、あなたの口座が不正に利用されていることがわかった。このままでは口座が使えなくなるかもしれない。すぐに指定する金融機関の口座を作って、持っている口座に入っているお金を移してください」という電話がありました。

女性は、男の言葉を信じて、指定された金融機関で口座を開設し、複数回にわたって計1950万円を指定された口座に振り込みました。しかし、これはすべて詐欺師の嘘でした。女性は、自分のお金を詐欺師に渡してしまったのです。

この女性は、お金を移す際に、金融機関の職員から詐欺でないかと声かけされたにもかかわらず、男から確認された際は理由を偽るよう指示されていたため、「詐欺ではない」と答えて取引を続けたということです。詐欺師は、女性を恐怖や不安にさせて、自分の言いなりにすることに成功したのです。

この事件は、長野市で最近起きた特殊詐欺の一例にすぎません。27日にも、同様の手口で80代女性が約3500万円をだまし取られる被害がありました。このような事件は、全国的にも増加傾向にあります。

警察は、特殊詐欺の被害を防ぐために、次のような注意点を呼びかけています。

  • 警察官や検事などが電話で口座の不正利用や犯罪の関与などを告げることはありません。電話でお金の話があった場合は、詐欺を疑ってください。
  • 一人で判断せず、家族や信頼できる人、警察に相談してください。詐欺師は、相談しないように言ったり、早く決めるようにせかしたりしますが、それには乗らないでください。
  • お金や貴金属などを渡したり、振り込んだりする前に、必ず本人確認をしてください。詐欺師は、偽の証明書や名刺を使ったり、本物の警察官や検事の名前を騙ったりしますが、それにはだまされないでください。