急増する働き盛りの帯状疱疹 発症率約2倍に増加、予防接種が影響（朝日新聞デジタル） - Yahoo!ニュース
このブログ記事では、以下の内容について紹介します。
帯状疱疹とは何か
帯状疱疹とは、水ぼうそうを起こす水痘・帯状疱疹ウイルスが体内に潜伏したまま、数十年後に再活性化して発症する病気です。帯状に広がる赤い発疹や水ぶくれ、刺すような痛みが特徴です。過度なストレスや免疫力の低下が発症の引き金となります。80代までに、3人に1人が発症すると言われています。この記事によると、帯状疱疹から2カ月経った今でも黒い痕のようなものが残っているという患者の写真が掲載されています。
帯状疱疹の発症率が若年化している理由
宮崎県内の患者を対象にした大規模疫学調査「宮崎スタディ」によると、全ての世代で帯状疱疹の発症率が増加しており、特に20～40代での増加が目立っています。97年から2020年の間に発症率は1・8倍に増えたということです。背景には、子どもへの水痘ワクチンが14年に定期接種となったことが影響していると考えられます。水痘ワクチンの効果で、水ぼうそうに感染する子どもが激減しました。その結果、子育て世代である20～40代が、子どものウイルスを介して免疫が活性化される「ブースター効果」が得られなくなったのです。しかし、将来的には、水ぼうそうに感染しない子どもが増えることで、帯状疱疹を発症する人も減る可能性があります。
帯状疱疹の予防と治療法
帯状疱疹は、早期に診断されれば、抗ウイルス薬などの治療で症状を軽減することができます。しかし、痛みが3カ月以上続く合併症が残る場合もあります。帯状疱疹の予防には、ストレスを溜めないことや、免疫力を高めることが大切です。また、水痘ワクチンを接種していない人は、水痘に感染した場合には医師に相談することが必要です。帯状疱疹の初期症状は、虫刺されと間違えやすいですが、患部の周りに違和感や痛みがある場合は、すぐに皮膚科に行くことをおすすめします。
帯状疱疹は、若年化の傾向がありますが、予防と早期治療で、重症化を防ぐことができます。自分の体と免疫に気を付けて、健康に過ごしましょう。
